12月9日(日)・16日(日)と1月20日(日)石川県歯科医師会にて公立能登総合病院の長谷剛志先生をお招きし、高齢者食支援アドバンスセミナーが行われました。

テーマは『摂食嚥下診療を極める〜「食べる」を診る新たな歯科的戦略とは〜』
9日の講演は
 1.高齢者の心身特性と食べる機能の変化
 2.摂食嚥下障害の要点とミールラウンド
 3.歯科的アプローチと地域・職種間連携の構築

この日は霰まじりの寒い日にもかかわらず会場は120名の受講者で大盛況でした。

続いて16日は講演とグループディスカッション
 1.嚥下機能評価と訓練・支援方法
 2.嚥下内視鏡検査・VEデモ
 3.模擬ミールラウンド・ワークショップ
嚥下内視鏡検査のデモでは、受講者が被験者となり食べ物を嚥下した時の状態について観察するといった内容でした。
またワークショップでは、参加者がグループに分けられ、長谷先生より提示された症例で実際にミールラウンドを体験し、活発なグループディスカッションが行われました。

最終回の1月20日は嚥下内視鏡検査・VE(Videoendoscopic examination of swallowing)の相互実習が行われました。

午前と午後の部に参加者が分かれ、長谷先生のご指導により三人一組で相互実習を行いました。鼻腔からファイバースコープを通した状態で、各種食品を摂取して、実際に嚥下される状態をモニターで観察しました。

 歯科医師は摂食嚥下の状態を内視鏡検査で評価することができ、患者さんの食支援に直接関われることが最大の強みだと長谷先生は締めくくられました。